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SANYO MR9500

サンヨーのラジカセといえばMR-U4シリーズやMR9600などが人気ですが、こんな隠れた名機があるのです・・・。

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SANYO STEREO Radio Cassette Recorder model MR9500(REC STEREO 9500)
1975年発売、標準価格54,800円。
サンヨー初のステレオラジカセ。ステレオサウンドスペースコントロールを搭載しており、臨場感ある音が楽しめます。
カセットデッキは録再オートストップ、キューレビュー、バリアブルモニター付。クロームポジション対応で録再ヘッドは硬質パーマロイ、消去ヘッドははダブルギャップフェライトでヘッドは単品デッキ並み。
スピーカーは12cmウーファーと5cmツイーターの2ウェイで出力は総合4W。チューナーはAMとFMワイドの2バンド。
別売でキャリングケースSB9500(3,900円)がありました。
残存数から察するに売れ行きはいまひとつだったのかも知れません。

オークションにて千円で落札。送料入れても安かったです。元箱、梱包材、ACコードつき。テープ動作せずでした。
S52、11、20新調とのメモ(セブンスターのパッケージの切れ端)があったのでそのころに購入されたとすれば、1977年ごろまで販売されていたようです。
その近辺でMR9600やMR9550といった大柄な機種が発売されているようですので、在庫処分で買ったのかなーと想像してますがそれはいざ知らず。
1975~76年ごろのカタログと本機ではスケール窓の縁取り塗装の省略、モードスイッチのWIDEN(ワイドン)表記がWIDE(ワイド)に変更、日本語操作パネルの付属などの違いがあります。
スケール窓の縁取りが無いからかすっきりとしておりカタログよりも少し近代的に見えます。

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前面部のメーターはカセット使用時はVUメーター、チューナー使用時はチューニングメーターとバッテリーレベルになります。
電灯線使用時ダイヤルライトは常時点灯。麦球なので寿命が気になりますね。

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日本語表記パネル。説明も一緒に印刷されてるのでわかりやすいです。

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天面。日本語表記パネルがついてたので一点の傷もなくきれいなもんです。
ボリュームノブはヘアライン仕上げのアルミ板がはめ込まれており高級感があります。

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背面。

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LINE IN、OUT、EXT SP、左右独立マイク入力と一通りそろってます。
LINE INは録音時のみ使えます。

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元箱。日焼けも無くとてもきれいです。

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付属品はACケーブルとサービス案内書だけでしたが梱包材がちゃんと残ってました。

小型なのですがオートラウドネスがほどよくワイドモードもふわっと音が広がり誇張されず実に自然。
カセットもしっかり上まで伸び、まるで単品デッキのよう。聞いていて心地よい音です。
落ち着いた配色とデザインもすばらしく、あまり見ないですが探してでも入手する価値のある機種だと思います。

本機は修理後、手放してしまいました。
とても状態がいいので迷ったのですが、箱つきだと使う気がなりませんので死蔵するならば手放そうということです。
状態のよいものがあればぜひまた入手したいですね。

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National RX-5600

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National FM-AM-FM STEREO RADIO CASSETTE RECORDER RX-5600(THE Disco)
1980年発売、標準価格69,800円。
MXヘッド採用のメタルテープ対応ラジオカセット。
スピーカーは16cmダブルコーンウーファと5cmツイーターの2ウェイで総合10W出力。
カセットデッキは軽い操作感の正立透視ニュータッチメカ。メタル、フェリクロム、クローム、ノーマル対応で1曲選曲TPS(Tapne Program Sensor)搭載。テクニクスの単品デッキ(エントリークラスですが)と同じMX録再ヘッドを採用。
ラジオはAM/FMワイドバンド。

オークションにてテープ動作しないという品をお安く入手。
届いたものはテープ操作ボタンが糞重いですがとりあえず動作しました。
掃除とグリスアップと劣化した半固定抵抗を交換しました。

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内蔵マイクの網がモールド。金網よりコストダウンできるんでしょうか?

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側面の端子。背面にAM/FM外部アンテナ端子があります。

音は常にラウドネスかかってるのかけっこう低音が出てます。

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HITACHI TRK-9050

さて、これは去年のクリスマスのお話。
彼女なんていないので埃まみれのこいつと戯れておりました・・・。

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HITACHI STEREO RADIO CASSETTE RECORDER PERDISCO TRK-9050(セパレート・ステレオパディスコ9050)
1978年ごろ発売、標準価格89,800円。
日立のセパレートラジオカセット。
カセットはクロームとノーマルに対応し、留守録音が可能。テープ残量がわかるエンドチェッカー(60/90min使用時)付。
ラジオはAMとFMステレオ。スピーカーはバスレフで12cmウーファーと5cmツイーターの2ウェイ。最大出力は15W。
当時の上級機の証デジタルクオーツ時計のほかREC VOLやFMミューティングもついており、ミニコンポをぎゅっと圧縮したようなつくりになってます。

オークションにて入手。安かったです。
カセット動作せず、というかボタンが押せませんでしたがグリスアップとベルト交換で直りました。

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天面。ごてごてとしたデザインがなんとも無骨でそそりますね。ノブなどはプラスチックですが安っぽさは皆無。

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カセット部はこのように大きく外せるので平時のメンテナンスも簡単。

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スピーカーはこの金具が接点になっておりワンタッチで接続できます。

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離して使用する場合はミニプラグのコードがスピーカーに収納されているのでそれを使います。

音のほうはバスレフなのもあって同時期のラジカセの中では低音がよく出ますがいまひとつすっきりしない曇った音。
無骨なデザインは少し人を選びそう。
当時の高級機ですが音で見れば取り得なし。デザインが好きならそれはよろし。

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AIWA CS-75X

ラジカセがまだ続きます。

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AIWA FM/AM 2BAND STEREO RADIO CASSETTE RECORDER CS-75X(CARRY COMPO CS75X)
1980年ごろ発売、標準価格66,800円。
軽快操作のタッチセンサー・メカニズムを搭載したメタル対応ラジオカセット。
カセットデッキは軽い操作感のタッチセンサー・コントロールでメタル、クローム、ノーマル対応。5曲飛び越し選曲ミュージックセンサーを搭載しており前後5曲の頭だしができます。
ラジオはAM、FMステレオの2バンド。スピーカーは16cmウーファーと5cmツイーターの2ウェイで総合18W出力。
あんまり情報がないのですが、当時の中堅機種だと思います。

オークションにて野口さん一人で落札。電源コードがないと安いのか?
送料がそれ以上かかってますが、少しごたごたがあり出品者の方のご好意でタダでした。ありがたや。
美品とはいわないまでも傷は少なく当たりでしょう。カセットが動作しなかったのでベルトを交換しました。

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大型4ウェイインジケーションメーター。テープ、外部入力、ラジオ録音時はVUメーター、ラジオ再生のときはバッテリー/チューニングメーターとして動作します。
ALCがOFFのときはラジオでもVUになる仕様にして欲しかったかなー。

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天板。ノブはプラですが一見アルミモールドにも見える梨地で高品位。平たいのはまんまプラです。
写真中央はミキシングマイク端子に刺さってたショートプラグ。使い方がいまひとつわかりませんがこれ突き刺しといていいもんなんでしょうか。

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端子は側面に。LINE INと共用ですがPHONOもついておりフル装備。
ほか、反対側にAC、DC入力、天板にミキシングマイクがあります。外部アンテナ端子はなし。

音はラウドネスが無いぶんかトーンコントロールが力はいってます。
アイワらしく高域が非常に明瞭。澄んだ音ですね。低音はその分弱く感じますがしっかり出てます。
かくかくしゃきっとしたデザインはSo Cool。凹凸が少ないので少し安っぽく感じるかも知れませんが、端麗なスタイリングは「さすが」です。

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PIONEER SK-70

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PIONEER Runaway MODEL SK-70
1980年ごろ発売、標準価格69,800円。
リピート再生やメモリーなどの多彩な再生が出来るマルチ・プレイ・デッキを搭載したラジオカセット。
カセットデッキはノーマル、クロムに対応しており、ノイズリダクションにドルビーシステム(ドルビーB NR)を搭載しています。
前後1曲の頭だしができるPMS(Pioneer Music Select system)を搭載。また、テープの片面を繰り返し再生するワンサイドリピート、メモリーと組み合わせて好きなところをリピートするランダムリピート、PMSと組み合わせて1曲のみリピートする1曲リピートなど多彩な再生機能を実現しています。
スピーカーは420mmアルミセンターキャップ付ツイーターと160mmドライプレスコーンウーファーの2ウェイで、総合出力は10W。スピーカーグリルにジャージークロスを採用しています。
チューナーはAM、FMステレオの2バンド。
商標登録はできなかったそうですが「ラジカセ」の名称を初めて使ったのはパイオニアだったりします。

パイオニアのランナウェイシリーズの中でも割と人気の機種ではないでしょうか。
オークションにて入手。見てのとおりレベルメーター付近に割れがあり、まずまずお安い値段でした。
カセットデッキが動作しませんでしたがベルトの交換で直りました。

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ハンドル部分に内蔵されたマイク。特徴的です。

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レスポンスの良い11点LEDレベルメーター。
ひび割れが痛々しいですがこれぐらいぼろいと常用できます。

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大きな特徴であるカセットデッキ。再生ボタンのみフェザータッチのような、不思議なメカです。
カセットリッドは少しコツがいりますが簡単に外せるので日ごろのメンテも簡単。
分解するときは先に外さないとひっかかります。

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音量などの操作は上。チューニング以外のノブは薄いながらもしっかりアルミモールドで単品アンプのような風情。
チューニングノブとスイッチはメッキです。
ちなみにこのラジカセ手にとると案外軽く筐体の樹脂がよく軋みちょっと安っぽいです。

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端子はLINE INとLINE OUTが背面。それ以外は側面に集まってます。
アンテナが2本なのはポイント高し。

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純正電源ケーブル。わざわざロゴが入ってます。

音のほうはさすがはパイオニアといったところでしょうか。同年代のラジカセの中では群を抜いてよいです。
持ち上げるとちょっとあれですが見た目は安っぽさがなく、所有する悦びのある機種だと思います。

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買わずに後悔するなら買って後悔しろ!がモットー
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